夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
完全に、卑屈になっていた俺。
今までのアカリを見ていたら、
彼女がそんな事する人間じゃないって…
分かっていたのに……。
ただ、無邪気に。
純粋にアカリは俺が載った雑誌を見たかっただけだ…。
……。
でも、俺は……。
リディアの命日をネタに書かれたこの雑誌が、
完全に引き金になって…壊れた……。
好きに書けばいい。
誰でも、読めばいい…。
でも、
リディアを俺への嫌がらせのネタにすんなッ…!
俺が開いていた雑誌をパンッ!と勢い良く閉じると、
その音にアカリはビクッと身体を揺らした。
そんな彼女にゆっくり身体を向けて、
雑誌への怒りを秘めた表情のまま…瞳を合わせた。
「…ねぇ。
ここに書いてある事が本当だったら…。
アカリどうする?」
左手に持った雑誌を、
自分の顔の横に並べて俺は首を傾げて笑った。