夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
(3)
別に何て言ってほしいなんて、思ってない。
慰めの言葉も、
否定の言葉もほしくない。
それなのに、
こんなアカリを試す様な問い掛け…。
本当に…酷い、男。
嫌われても、仕方ない。
愛してもらえなくて、当然だ…。
誰よりも何よりも、自分に絶望した。
……。
でも…。
「……。
どうも、しないよ。」
目を逸らそうとした俺に、アカリが言った。
「……は?」
俺は、意味が分からなくて…。
アカリを見つめると、彼女は微笑んでいた。
乱れた着衣を直すと、
いつもと変わらない笑顔でゆっくり歩み寄って来て俺を見上げた。
「……。
どうもしないよ。何も変わらない。」
「……。」
アカリは俺の手から雑誌を取って、
スタスタと部屋の隅にあるゴミ箱へ行くと…。
雑誌を捨てて、俺に向かって頭を下げた。