夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「…私は変わらないよ。
例え、ヴァロンが私を嫌いになっても…。
それでも、愛してるって…言える。
……。
ヴァロンに嫌いって言われたら…。
絶対に…泣いちゃうけど……っ…。」
そう言って。
俺が嫌いと言う事を想像したのか…。
アカリは声を震わせて苦笑いした。
……嫌い、なんて。言う訳ないだろ?
俺だってアカリを、愛してる。
そう言ってやりたいのに…。
上手く言葉が出てこない。
色んな感情を爆発させた俺は子供みたいに、
体裁が悪くて今更いつもの様に振る舞えなかった。
アカリは包帯を巻き終わると、
両手で自分の頰をパンパンッと叩いて俺を見上げた。
「ヴァロンの傍で、
ずっと微笑ってるって約束したもん。
私、たくさん笑顔でいるから…。
何処にも行かないで?独りだと、思わないで?」
俺を見つめる笑顔のアカリ。
急に彼女が、大人びて見えた。