夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「……。
寝ようか?ヴァロン。」
「!……え?」
アカリが俺の手を引いて、
ベッドのある部屋へ向かう。
俺は立ち止まって、首を横に振った。
また、
自分が抑えられなくなったら…。
そう思うと、同じ空間でなんて眠れない。
……でも。
アカリは俯く俺の頭を優しく撫でてくれた。
それがすごく、
暖かくて、嬉しくて、心地良くて…。
変な意味じゃなく、
俺は彼女に触れたくなった。
……
………。
二人で同じベッドに入って。
俺は横にいるアカリをじっと見つめた。
俺の視線に気付いた彼女は、
横向きになって笑顔で見つめ返してくれる。
……それだけで、心が満たされる。
それは…。
俺がずっと欲しかった、安心感。