夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「…あ!ヴァロン、おはよう!」
元気な明るい声。
俺の目に映ったのは、
笑顔でキッチンに立って朝食を作るアカリ。
「もうすぐ朝ご飯出来るから待っててね!
ヴァロンの好きな甘いフレンチトーストだよ。」
俺に向かって最高の笑顔を見せてくれる。
可愛いアカリの笑顔。
いつも俺に、元気をくれる。
昨日の今日でどんな表情をしていいのか分からなかった俺に、
彼女はなんの躊躇いもなく微笑んでくれた。
「……おはよう、アカリ。」
だから…。
アカリの笑顔に俺はつられて微笑んだ。
すごく自然に微笑み合って、
昨日の事なんてなかったみたいに穏やかだった。
……。
でも、それじゃあ…駄目だ。
このまま何も無かった事にしちゃ、駄目だ。
アカリがぶつけてくれた愛に、
俺は真正面から答えなくちゃならないと思った。