夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
【6月13日/自宅】

「……18時か。」

私は時計を見ると、
ソファーにボスッと座り込んだ。

昨日の朝送り出したきり、
ヴァロンはまだ帰って来ない。
任務が長引いているだけかも知れない。
…けど、あんな事があった後だからどうしても気になってしまう。


「…何日かかる任務なのか、聞いとけば良かったな。」

今でも自分の対応が正しかったのか分からない。
孤独を抱えた子供の様に見えたヴァロンに、
自分が言った言葉ととった行動。
私が彼に出来る事は限りなく少なくて…。
ヴァロンの好物を作って、笑顔で送り出した。

……。
今思うと単純すぎたかな?

今の自分にあれ以上出来る事があったとは思えないけど…。
何も聞かずに送り出してしまった事には少し後悔していた。
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