夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「それはヴァロンが、
シュウさんがいつ来ても良いように買ったシュウさん用のハーブティーです。
一緒に買い物行くと、
必ず新商品チェックしてますよ。」
いつもヴァロンは、
私にシュウさんの事を話してくれた。
口が悪くて面倒臭そうに言ってても、
いつも表情は穏やかで。
シュウが、シュウが、って…好きな物とか思い出を話してくれた。
そして、自分が結婚して以来シュウさんが遊びに来ない事を愚痴っていた。
私がそんなヴァロンの事を話すと、
シュウさんはまた苦笑いして…俯いた。
「……。
喧嘩って…そんなに酷かったんですか?」
気になって。
私はシュウさんに尋ねる。
「……いえ。
私が一方的に、酷い事を言ったんです。」
「!……え?シュウさんが?」
私からしたら、シュウさんがヴァロンに絡むなんて想像が出来なかった。
どちらかと言うとヴァロンの方が喧嘩っぱやそうだから。