夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】

「……。
!……雨、か…?」

夢の配達人の隠れ家に向かう途中、
ポツリと雨粒が当たって俺は天を見上げた。


「……。そっか。
もうすぐ…命日、だったな。」

この時期。
雨の匂いを嗅ぐと、必ず思い出す。

今朝見た懐かしい夢も、
幸せになろうとする俺に”忘れるな”と言う戒めかも知れない。


いつも、雨だった。
あんたとの思い出は、いつも雨の日。
そして、
雨上がりの虹は…あんたの笑顔と一緒だった。

今でも鮮明に思い出せる。
俺に夢をくれた、
夢の配達人の”あの人”…。


”あの人”は、俺の全てだった。

……

………。
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