夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
…もしかして、あのヴァロンの怪我…。
シュウさんがやったの…?
私が複雑な心境で見守っていると…。
「…別にいいじゃん。
仲直りのきっかけなんて、どっちからでもよくね?」
ヴァロンはぶっきらぼうに…。
でも、優しい口調でそう言った。
「俺は嫌なんだよ…。
お前とこう…なんかモヤモヤしてんの。
いつもみたいに、いたいんだよ…ずっと。
……。それじゃ、駄目なのか?」
少し照れた様に顔を背けるヴァロン。
ヴァロンの言葉に顔を上げたシュウさんが、
首を横に振って…微笑った。
そのシュウさんの表情は…。
私の目には、恋をしている様に…見えた。
好きな人を見つめる瞳。
恋する、瞳。
シュウさんは、
ずっとヴァロンを大切に想ってきたんだ…。