夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
……
………。
「通信機、早急に直します。」
シュウさんはそう言って、帰って行った。
「……なんか。
やっぱり、妬けちゃうなぁ…。」
「?……何が?」
二人でソファーのある部屋に戻って、
私がティーカップを片付けながらポツリと呟くとヴァロンが首を傾げる。
「ヴァロンとシュウさん。
とっても、仲良しだから…ちょっと悔しい。」
ヴァロンは知ってるのかな?
シュウさんがヴァロンを見つめる瞳が、
あんなにも優しくて綺麗な事。
……。
…でも、不思議だなぁ。
普通はこういう事に気付いたら、
自分はもっと驚くと思った。
だってシュウさんは男性なのに、
ヴァロンが好き、って事…だよね……?
けれど、意外にも私は気持ち悪いとか思わずに…。
自然に受け入れてしまった。