夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
なんでだろう…?
そう思いながら片付けたティーカップを流し台に置いた私を、
ヴァロンが優しく背中から抱き締めた。
「……。
シュウは、俺にとって特別だから…。
アカリとは違う意味の特別。
俺にとっては、他とは比べらんない存在。
……だから、許して?」
ギュッと私を抱く腕に力を込めて、
ヴァロンの優しい声が耳元に響く。
暖かい声と、彼の気持ち。
……そっか。
私はきっと、ヴァロンだから納得しちゃうんだ。
彼が素敵な魅力に溢れる人だから。
ヴァロン自身が、
誰にも分け隔て無く大切に想える人だから。
女性だけじゃなくて…。
性別を越えて、
きっとみんな彼に惹かれてしまうんだね。