夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
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………。
私とヴァロンはソファーに隣同士に座った。
向かい合って話そうと思ったけど、
キッチンからここに来るまで彼と繋いだ手を離したくなくて…。
そのまま座った。
「…上手く話せなかったら、ごめん。」
ヴァロンはそう言うと、
思い出す様にゆっくり話し出した。
「……最初に言っとく。
あの雑誌に書かれてた事は…
本当と言えば…全部本当なんだ……。
俺がリディアに下剋上をしたのも。
俺の白金バッジがリディアの物だったのも…事実。」
「……。うん。」
「…全ての始まりは。
俺がリディアを見る目が変わった日。
”憧れの師匠”から”好きな女”に変わった…。
多分あの日からだった……。」
ヴァロンの優しい瞳を見つめながら、
私は状況を思い浮かべるように…彼の話を聞いた……。
……
………。