夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「や〜!行っちゃだめ〜。
ヴァロン〜…行かないで〜…。」
「はぁ?水取りに行くんだよ!
放せ、酔っ払い!」
振り払おうとしても、
リディアは俺の腕に纏わり付いてくる。
「……ったく。
明日二日酔いになっても知らねぇからな。」
仕方ないと、
俺は諦めてベッドの端に座ってリディアが自分から離れるのを待つ事にした。
酒が好きなリディア。
いつもは酔うと言っても陽気で騒がしくなる感じ。
正直、彼女がこんなになる程酔い潰れるのを見たのは…後にも先にもこの日だけで……。
俺は心の何処かでリディアの様子がおかしい事に気付いていた。
だから、
いつもより優しくしてやりたくなった。