夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
”リディアが好き”…。
ずっと、
抑えていた気持ちだった。
リディアは大人で綺麗で、
いつも俺には直視出来ないくらい眩しかった。
幼い頃、
見上げるばかりだった存在。
いつも俺は彼女の背中や横顔を遠くから見ていた。
いつか必ず、
リディアの隣で肩を並べられる男になる。
対等になるまで、
俺が白金バッジを取得するその日が来るまで…。
抑えておこうとした俺の初恋。
……。
でも、
幼過ぎた俺は…。
この日の出来事を境に、狂っていく。
俺は”愛”が欲しかった。
今まで誰にも愛されず…。
決して得られなかった心の安らぎと温もり…。
きっとリディアなら、俺にくれる。
俺を拾って、救って、生かしてくれたリディア。
リディアなら、リディアなら…。
俺にはもう、彼女しか見えなくなってしまった。