夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「……。アンタ、キス下手くそ…。
そんなんじゃモテないわよ…。」
「///っ……うっせぇ。ムカつくな…。」
唇を離した途端、
そう言ってクスクス笑うリディア。
その表情が、可愛くて…。
俺はリディアを自分の腕の中に閉じ込める様に、抱き締めた。
「……ねぇ。
このまま…頭、撫でてよ……。」
リディアに言われて、
俺は抱き締めたまま戸惑いがちに頭を撫でる。
彼女のサラサラの髪。
ずっと、触れていたくなる…心地良さだった。
…暫くすると。
静かな寝息が聞こえてきて、
そっとリディアを覗き込むと…眠っていた。
俺は彼女を起こさない様に、
抱き締めたまま一緒にベッドに横になる。
俺の腕の中で眠るリディア。
大切で愛おしくて…。
俺はこの時、幸せだった。