夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「…あ、良かったら今度家に来ない?
僕の娘がね、1歳になったんだ。
それはもう可愛くて…。」
「ッ…うっせぇなぁ!」
俺はボトルを握り潰してテーブルを蹴り倒すと、ギルバートの胸倉を掴んで睨み付けた。
「……ガキなんかより。
女の家に行くに決まってんだろ。」
この頃の俺は、最低で…。
依頼主や任務先で知り合った女性の家に、
取っ替え引っ替えで泊まっていた。
”下手くそ”って…。
リディアとキスした時に言われた事。
俺の胸を抉って、消えない。
だから、たくさん経験した。
俺は自分から誘ったりしないが、
来るものは拒まない。
それなりに好みの女となら唇だけじゃなくて…。
相手が迫ってこれば、身体も重ねた。
自分はもうガキじゃない、って…。
思いたくて仕方なかった。