夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「っ…その人は、恋人じゃないんだろ?
す、好きでもない人と…
間違った事をしちゃダメだッ…///!」
真っ直ぐな、ギルバートの言葉。
そうだな。
ギル、お前の言ってる事は…正しい。
…けど、それは……。
愛する人がいて、愛されて…。
愛する人と、
幸せになれた奴だけが言える台詞だろ…?
「…おめでたい奴だな。」
俺はフッと笑って、
掴んでいたギルバートの胸倉を放した。
……。
勿論、俺がその夜リディアの家に帰る事はなかった。
でも、
ギルバートに言われた言葉が頭から離れなくて…。
俺はその日から女の家には行かず、
シュウの家に泊まっていた。
シュウは俺の触れてほしくない事には、決して口を挟まないでいてくれる。
当時の俺の、唯一居心地の良い場所だった。
……
………。