夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「……。
何?今から仕事なんだけど?」
俺が溜め息混じりで問い掛けると、
リディアはハッと表情を元に戻して詰め寄ってくる。
「アンタ、最近評判悪いわよ?
言ったでしょっ?仕事はちゃんと選びなさいって!」
「……。」
「金バッジの夢の配達人としての自覚はないのっ?
アンタの仕事は、
女の子にひと時の夢を与えて楽しませるだけっ?!」
……。
ああ、そっか…。
やっぱり、仕事の話なんだ…?
俺はいつもあんたの事でいっぱいなのに…。
俺の仕事しか、見てくれないんだね。
リディアの言葉ひとつひとつが、悲しい。
……。
誰とキスしても、
誰と身体を重ねても…あんたにしか見えない。
リディア。
俺が欲しいのは…あんただけなのに……。
アンタハオレヲ、
ミテクレナカッタ……。
……。
愛が、狂気に変わる…。