夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「私はアンタを男娼にする為にここまで育てたんじゃないわッ…!!」
「っ…うるせぇよッ…!!」
リディアに掴まれていた腕を、
俺は思いっきり振り解いた。
「あんた何様だよッ…!
育てた?っ…誰も頼んでねぇだろッ?!」
……止まらない。
「勝手に連れて来て…。
勝手に自分の理想を押し付けて楽しいかっ?」
こんな事を、言いたい訳じゃないのに…。
「あんたは俺の親じゃないッ…!!
いつまでも言いなりになると思うなよッ…!!」
痛くて痛くて…。
胸の痛みが、叫び声を上げる。
「っ…やめて下さい!ヴァロンッ…!!」
ガッと背後から抱き締める様に…。
シュウが、俺を止めた。
……。
シーンとなる周囲。
俺の左手が…。
リディアの胸倉を掴む寸前で…止まっていた。
目の前のリディアは、悲しそうな瞳で…。
俺を見ていた。