夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「……それでも文句あるなら。
リディア、俺はあんたに下剋上を申し込む。」
静まり返っていた周囲が、
一気にザワつく。
「あんたから白金バッジを奪って…。
俺があんたの上に立ってやる。
……。文句、あるか?」
背を向けたまま、
顔だけリディアの方を向けて…見つめた。
俯いていたリディアが、
スッ顔を上げて俺と瞳を合わせる。
「……いいわ。
勝負よ、ヴァロン。全力で来なさい。」
リディアの言葉に…。
辺りはワアァァーーッ…!!と、物凄い歓声に包まれた。
「っ……駄目です!ヴァロン!
リディアと下剋上なんて…そんなッ……。」
必死に俺を止めるシュウの言葉も。
周りの歓声も、俺には届かない。
目の前の獲物を、どうやって支配しようか…。
その事で頭がいっぱいだった。
……
………。