夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
馬鹿な奴等。
こんな俺に金かけて、
何をそんなに期待してんの…?
跳ね上がる金額に…。
俺は客席を見て、ククッと笑った。
その瞬間…。
「……5億ッ!!」
一瞬で、
何倍にも跳ね上がった金額に…。
その場にいた全員が、その人を見た。
「5億よ、5億!
どう?文句ないでしょ?」
長い黒髪にサングラスを掛けた、
スラッと背の高い青いチャイナ服の女性。
大きな鞄を持ってステージに近付いてくると、
男にそれを渡した。
「身体を確認しますか?」
「いいわ。
ガキんちょの身体なんて見ても楽しくないし。」
女はそう言って、
サングラス越しに俺を見つめるとフッと微笑んだ。