夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「……。
これ、最初に返しとく。」
俺がピンッと鍵を指で弾いて飛ばすと、
リディアがそれを受け取って…。
少し見つめて、テーブルに置いた。
「……真っ正面から受け止める。
それが私がアンタにしてやれる最後の事だと思ってるわ。」
リディアは上着を脱ぐと、
俺の正面に立って見つめる。
皮肉だな。
初めてあんたが、
俺の前に姿を現した時と同じ服装だ。
青い、リディアのスタイルによく似合ったチャイナ服。
子供ながらに、
あの時から素敵な女性だと…思ってたよ。
……。
「…さよなら、リディア。」
俺はそう呟くと…。
得意の体術で、
リディアに下剋上を仕掛けた。