夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「……。
リディア、俺の……。」
”俺の負けだ…。”…。
そう言おうとした俺の瞳に…。
上手く立ち上がれずフラつくリディアが映る。
ゆっくり…。
スローモーションの様に…。
リディアが倒れそうな先は……。
食器棚のガラス戸。
「!っ…リディアッ…!!」
俺はとっさに駆け寄って倒れるリディアを抱き留めると、
彼女を守る様に自分の身体で包んで食器棚にぶつかった。
ガッシャーンッ…!!!!
衝撃で割れたガラスが大きな音を立て崩れる。
……。
「……っ…いッ…!
っ……リディア?…おい!大丈夫かッ…?!」
背中や肩がズキズキ痛む。
けど、それよりも俺は…。
血相を変えて腕の中のリディアを見つめた。