夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
唇を離して、
リディアの頰に触れながら上から見つめる。
これが、
俺の知ってる唯一の愛の伝え方。
幼い頃に見た記憶。
いつも怒ってばかりの母親が、
父親に優しくされている時だけは嬉しそうだった。
ベッドの上で、父親に求められてる時。
……そっか。
女の人は、ああすれば…喜ぶんだ。
大切にして。
好きな人を傷付けない様にして。
その人の為に一生懸命頑張って。
そんな自分のやり方で、
今まで一度も愛を得られなかった俺は…。
身体を繋げる事。
それこそが、
愛を伝えるのに最良の方法だと…信じた。