夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
【船/船室】

「はい!
これにとりあえず着替えなさい。」

船に乗せられた後は、
タオルで荒っぽく濡れた髪や身体を拭かれて…。
ブカブカのシャツを渡された。
多分この女の物なんだろうけど、
子供の俺には大きくてワンピースみたいな感じになる。


「…アンタ、チビね。」

女にそう言われて、
”お前が女の癖にデカいんだろ?”と心の中で呟きながら俺は睨む様に見た。

そんな俺に、女は言った。


「……いい瞳ね。」

優しく俺の頭を撫でて、微笑んだ。


「その強い眼差し。忘れちゃダメよ。
…それを失くしたら、負けよ?」

……。

フッと…。
俺の女に対する警戒心みたいなものが…消えた。
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