夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】

「…なに、言って……。
っ……俺は、もう……。」

金バッジすら、手元にない…。
昇格する資格すらすでに手放している。

夢の配達人、じゃ…ないのに……。

……。なんで……?

俯く俺に、
マスターの言葉が響く。


「”お前にもう一度チャンスをやってほしい”。
……。リディアの遺言だ。」

「……。え……?」

”なんで?”…。
心の問い掛けに返ってきたマスターの答え。

何を言われてるのか、
一瞬…理解出来なかった……。

……。


「っ……遺、言…?
遺言って…まさか……ッ。」

俺の隣で一緒に話を聞いていたシュウが震えた声で言うと…。
マスターが呆然としている俺の真ん前に立って見つめる。


「今回の昇格試験は、
夢の配達人リディアの病死により不在になった白金バッジの継承者を決めるものだ。」

ハッキリした、口調が…。
信じたくない現実を、俺に突き付けた。
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