夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
自分自身を信じられず。
自信のない俺が…
大切なものを見過ごしていた。
勇気を出して、言葉にしていたら…。
もっと自分から問い掛けて、伝えていたら…。
俺達は、
あんなに離れなくて…すんだのかな?
……。
「弟子だったお前には、
本来…引き継ぐ権利が第1位にある。
……だが、今のお前には渡せん。」
俯いたままの俺に、マスターが言う。
「一度バッジを捨てたお前に…。
リディアの想いを簡単に継がせる訳にはいかん。」
マスターはそう言って、
俺の左手に何かを握らせる様に渡した。
「…試験は3日後。
金バッジの他6名にも参加資格がある。
誰がリディアの意志を継ぐのか…楽しみだ。」
パタンッ…と、扉が閉まって。
マスターは部屋を出て行った。