夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
静かな室内。
「……。
俺は、まだまだガキだったんだな…。
子供扱いされて、当然だった…。」
俺は左手を開いて、
マスターに渡された物を見つめた。
掌の上で輝く金バッジが、
以前よりも重たく…感じる。
一度手放してしまった、
自分の愚かさを後悔する…。
「……。
シュウ、3日後もし…。
俺が白金バッジ取得出来なかったら……。」
顔を上げて、
横にいるシュウを見つめた。
「……。
一緒に、死んでくれる?」
リディアの死を聞いて俯いていたシュウは…。
顔を上げると俺を見て…
涙を堪えて、微笑んだ。
「……。
はいっ。…いいですよ、ヴァロン。」
頷いてくれたシュウ。
俺は掌の金バッジをギュッと握り締めると…。
その拳をシュウの前に掲げた。