夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「ジジイに詳しい位置聞いときゃ良かったな。」
「当時、雑誌の記者達がリディアの死について嗅ぎ回ってたんで…。色々と極秘だったんです。
マスターだけが知っていて、
隠し通していた場所ですからね。」
広い墓地は、
何ヶ所かに区切られていて…。
その全てを探すとなると日が暮れてしまいそうだ。
何か目印とかないのかな…。
と、私が思った時。
「!!ッ……。」
ヴァロンが何かに反応した様に、
今いる丘の更に上の方の墓地を見上げた。
「?……ヴァロン?」
私が声を掛けても、気付かない。
驚いた様な表情で先を見つめるヴァロン。
「……。リディア?」
「!……えっ?」
”リディア”…。
確かにヴァロンはそう言った。