夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
……。
でも、私には何も見えない。
ヴァロンの見つめる先に…何があるの?
「ッ……!!」
「!……ヴァロン?」
ヴァロンの様子に気を取られていると、
急に彼は何かを追い駆ける様に走り出した。
ただ、一点だけを見つめて。
がむしゃらにヴァロンは向かっていた。
「!……。
アカリさん、行きましょう。」
「は、はいっ…!」
何とかヴァロンを見失わない様に、
私とシュウさんは慌てて後を追った。
丘を駆け上がり。
一番上にある墓地を目指す。
……。
息を切らして、
なんとかヴァロンに追い付くと…。
彼は、じっと何かを見つめていた。