夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「……。
貴女、アカリさん。と…言うんですか?」
少女が少し驚いた様に私を見つめる。
「は、はい…。
アカリ、ですけど……。」
自分には全く見覚えのない少女。
でも、もしかして何処かで会ったのかな?
と、私は必死に思い出そうとした。
記憶を探る私に、
ゆっくりと今にも震えそうな声で少女が言う。
「失礼ですが…。
もしかして、貴女のお父様は…。
ギルバートと、言うのではありませんか?」
「!…父を、知ってるんですかっ?」
思わずそう言った私の反応を見ると、
少女は自分の両手で口を押さえて微笑んだ。
……そして。
その直後に、少女の瞳からポロポロと涙が溢れる。
「!……え?…えっ?」
謎の少女の様子に、私達は驚いた。