夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
【港街/夢の配達人隠れ家】

大きな港街に着くと、
女は俺の身丈に合う服を買って着させた。
着替えた姿を見て満足そうに頷いた女は、
また俺の手を引いて足早に歩き出す。

一体何処へ行くんだ?
と、普通は思うんだろうが。
この時の俺は、
この女の忙しさの方が気になっていた。

かと言って、
買われた側の俺は文句など言えない。


黙ってついて行くと…。
そこは地下に、
酒場とカジノが一緒になった場所。

……と、思いきや。
女は脇目も触れずに奥へ奥へ進んで行き。
何やら仕掛けを解除すると、
扉を開けて更に奥に進んで行く。


「!……っ?」

辿り着いた場所にさすがの俺も驚いた。
地下の中に、
まるで小さな町がある様な造り。
広場みたいな溜まり場を中心に、
周りにはあちらこちら小さな家の様な建物がある。
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