夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「…きっと、巡り会わせてくれたんですね。
今日は命日だから、傍にいるのかも…。」
少女は私に手紙を差し出したまま、
ふふっと微笑った。
…命日?
私は…。
ううん、私達は…
少女がさっきお参りしていたお墓を見た。
そこには…。
確かに、リディアさんの名前が…刻まれていた。
……。
……偶然?
この少女は、リディアさんの知り合い?
何故、私の事も…。
そして父の事も知っているの…?
「っ……。
貴女は…一体、誰…ですか?」
私は思わず、少女にそう尋ねた。
「……。
私は、リディアに使いを頼まれた者です。」
私の問い掛けに、
少女はそう真っ直ぐ見つめながら答えた。