夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
(2)
静かな丘の上の墓地。
風が吹いて、
フワッと少女から花の香りがした。
「……と、言いましても。
私もリディアとは実際に話した事がありません。
……。
母がリディアの亡くなった病院の看護の仕事をしていて…。託されたんです。」
少女はそう言うと、
私の手に手紙をキュッと渡した。
「……読んで下さい。
リディアが貴女に遺した手紙です。」
「!……リディアさんが、私にっ?」
少女の言葉に、私は手紙の封筒を見た。
そこには…
表の宛名には確かに私の名前。
そして、裏の差出人は…リディアさんの名前。
「っ…な、なんで……?」
心臓がドキドキと鳴り響く。
「!……もしかして…。
リディアはアカリさんに会った事があるのかも知れません。」
手紙を呆然と見つめる私に、シュウさんが言った。