夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「……。ヴァロン。」
私はヴァロンに声をかけて、
もう一度リディアさんの手紙を差し出した。
彼はゆっくりそれを受け取ると、
私を見つめた。
「…私とシュウさん向こうに行ってるから。
一人でゆっくり、読んでいいよ。」
私とシュウさんは顔を見合わせて頷くと、
その場を離れようとした。
けど…。
「…待って。
一緒に、見てほしい…。
二人には、一緒に居てほしいんだけど…駄目?」
ヴァロンは私達を引き止めて、落ち着いた声でそう言った。
”一緒に居てほしい”…。
ヴァロンの言葉に私達は微笑みを返すと、
その場に残って手紙を読んだ。
それは、間違いなく。
ずっと言葉にはされなかった、
リディアさんからヴァロンへ宛てたラブレターだった。
……
………。