夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
……。
もう、終わりにしなくては…。
現実を…。
リディアの死を受け入れて、
今度こそ愛する人を大切にして生きていこう。
そう決意して、
俺は今日…此処に来た。
……。
墓地は想像していた以上に広かった。
夢の配達人白金バッジのリディアの突然の病死は、
当時ちょっとした話題になり新聞や雑誌の記者達がよく隠れ家付近をウロついていた。
俺が記者達を必要以上に嫌うのは、
この時にかなりしつこくされたせいもある。
マスターもリディアの死については”病死”と以外は一切誰にも語らず、
墓の場所も知っているのはごく一部の人間だ。
人口の少ない見つかり難い小さな島。
この無数にある墓の中にリディアの墓を建てたのも、きっと人目を欺くマスターの配慮だった。