夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】

『そんなある日、私はアンタを見付けた。
自分とよく似たアンタに同情して、ただ見ていたの。
買うつもりも、助けるつもりもなかった。

…けど。
あんな暗い世界にいるのに、
アンタの瞳は…全く濁っていなかった。

どうして?
その容姿のせいで、酷い目に遭ったでしょ?
親に捨てられたんでしょ?

なのに、何故…誰も恨んでいないの?

私とは違う、強い眼差し。
人を恨むより自分が傷付く方を選ぶ、
そんな優しい心。
気付いたら、私はアンタを買ってた。』

あの時…。
初めて会ったあの日。

俺の目からしたら…
リディアの方がよっぽど輝いてた。


可笑しいな。
俺達は似ているのに…。
互いを羨んで、妬んで…。

そして、興味を持ったんだ。
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