夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】

『お互いに不器用過ぎて、
たくさんすれ違っちゃったね。

初めて人生に後悔をした。
アンタとの最後の夜。
下剋上の日に、素直になれば良かった。って…。

意地を張る私に、
アンタは優しくしてくれたね。

乱暴な口調とは反対に…。
優しく口付けてくれて。
優しく私に触れてくれた。

暖かくて、心地良くて…。
ずっとずっと、
ひとつになって触れ合っていたかった。


ヴァロン、ありがとう。

アンタの腕の中でだけ、
私は幸せな女の子でいられました。』

…俺も、たくさん後悔したよ。

この夜のリディアを、
何故もっとちゃんと見なかったんだろう?

俺を見つめてくれて…。
抱き合って、
あんなに互いを求め合ったのに…。


”好き”、”愛してる”…。
何故、大切な言葉を言い合わなかったんだろう?
< 278 / 497 >

この作品をシェア

pagetop