夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「…欲しかったってなぁ。
あの子は犬や猫じゃないんだぞ?
お前はその年で母親になるつもりなのか?」
頭を抱えてふぅ〜っと溜め息をつくおっさん。
すると女は、
長い黒髪に手を掛けると…。
その髪を、スルッと外した。
「や〜ね!マスター!
私はまだ19なんだから、
せめて”お姉さん”でしょっ?」
そう言いながら…。
女は…かけていたサングラスも、外す。
「ッ……///!」
ドキンッと鼓動が跳ねて。
その女の姿に、
俺は一瞬で目を奪われた。
長い黒髪のウィッグを外した女の髪は、
透き通るような白銀色。
サングラスの下の隠されていた瞳は、
澄み切った空の様な水色。
まるで、妖精の様な…。
人ではないかの様な、存在感。
これが、彼女の本当の姿だった。