夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】

……。
…けど、私は忘れていた。

ヴァロンが、
決して私に絶望など与えないと言う事を…。


「……シュウ。」

名前を呼ばれたと思ったら…。
ヴァロンは私を抱き寄せて、
自分の胸に…ギュッと抱き締めてくれた。


「…ごめんな。
ずっと傍に居てくれたのに……。
俺は、お前の気持ちに気付かないフリしてた…。」

彼の優しい声と、鼓動が私の耳に響く。


「言ったら、お前がいなくなる気がして…。
もう一緒に居てくれない気がして…。
本当のお前から、目を背けてた…。」

それは、私と全く同じ気持ち。
言ったら全てが壊れてしまう気がして…。
何とか保とうとしてきた、想い。
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