夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「…っ…君の優しさに、
甘えていたのは私の方ですッ…。
いつもヴァロンは…私の、夢でしたッ…。」
追いかけても追いかけても、届かない夢。
途中で何度も諦め様とした。
…でも、
ヴァロンは距離が離れない様に…。
いつも振り返って私を見てくれていた。
「…白金バッジ。
あんなに重たい夢を…
背負わせてすみませんッ……。」
私との約束が、
彼をずっと縛っていた。
リディアとの下剋上の後、
ヴァロンは一度夢の配達人を辞めたのに…。
ボロボロだったのに…。
私との約束を叶えると、言ってくれた。
私は知っていた。
白金バッジになった日。
ヴァロンが独りで、
ずっと涙を堪えていた事を…。
白金バッジを眺める度に、
今も辛そうな瞳をしている事を…。
私にとって白金バッジのヴァロンと働ける事は掛け替えのない夢。
けど、彼にとってはきっと重い足枷。
そう思ってた。