夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「……俺にしか、出来ない事だろ?」
少し首を傾げて、
意地悪そうに微笑むヴァロン。
私の大好きな、ヴァロン。
叶わなかった恋。
決して結ばれない相手。
けど、
大好きな君の大切な時に…力になれた。
幸せだと今、笑顔で生きてくれている。
愛する君が輝いてくれているなら、
こんなに幸せな恋の終わりは…ない。
「っ……はい。
ヴァロンにしか叶えられない、私の夢です!」
私は微笑むと、
そのままヴァロンに抱き付いた。
「……大好きです。
私は、ヴァロンが大好きですっ…///。」
「……馬鹿。知ってるよ。」
ヴァロンはそっと抱き締め返して、
私の頭を優しく撫でてくれた。
涙がなかなか止まらない私を、
ずっと離さないでいてくれた。
昔、医務室で私が泣いた時と同じ様に…。
きっとあの時から、
ヴァロンは気付いていたんだ。
”嫌い”と叫んだ、私の反対の気持ちに…。