夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
(3)
……
………。
「……ヴァロン。
君に、お願いがあるんです。」
「珍しいな。何だよ?」
自分の気持ちにようやく区切りついた私は、
ヴァロンに託したい事があった。
私の夢が…。
私達の夢が決して途切れない様に…。
何年、何十年経っても続いて行く様に…。
願いをずっと、繋げていける様にしたかった。
「……。
私の息子に、会ってくれませんか?」
今まで、ヴァロンには決して見せたくなかった自分のもう一つの顔。
夫であり、父親である姿を彼にだけは見られたくなかった。
……でも。もう、大丈夫。
私とヴァロンの絆は、
絶対に変わらないと信じられるから…。