夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「……それは。
俺達が決める事じゃなくね?」
頭を下げていた私の頭上から届く、
ヴァロンの言葉。
私が顔を上げると、
ヴァロンは正面からミライを見降ろしていた。
「お前がどうしたいか、だろ?ミライ。」
真っ直ぐ、息子を見つめる彼の瞳。
思わずドキッとする、射る様な強い眼差し。
相手をブルッと震え上がらせる、
まるで挑発する様な視線。
「っ……頑張り、ます…。」
ヴァロンに見つめられて、
興奮で震えるミライの声と身体。
でも、その眼差しに応える様に…。
ミライはすぐに姿勢を正して真っ直ぐにヴァロンを見上げる。
「必ずヴァロンさんの様な夢の配達人になりますッ…!
よろしくお願いしますっ…!!」
そう言った息子の表情が、明らかに変わった。