夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「ね、ヴァロンお腹空いてない?
私何か作ろうか?」
ダイニングキッチンへ行くと私は猫リディアを床に降ろし、ヴァロンに微笑みかける。
「……ん。
そうだな、食べたいかも。」
「わかった!
じゃあ、すぐに用意するから待っててね?」
ヴァロンの返答に私はウキウキして、
椅子に掛けていたエプロンに手を伸ばすと…。
背後から彼にフワッと抱き締められて、
伸ばしていた手を掴まれた。
「……ご飯じゃなくて。
アカリが、食べたいな。」
突然の事に驚く私にヴァロンはそう言って、
掴んだ手を引き寄せると…。
その手にチュッと口付ける。
「///っ……。」
ドキンッと跳ね上がる私の鼓動。
背中から伝わってくるヴァロンの温もりに、
意識が集中してしまう。