夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「……抱いて。」
素直に気持ちを言う事は、大切な事。
言葉にしなきゃ、伝わらないんだ。
「私の全てを、もらって下さい。」
「ッ……///。」
ヴァロンの掌にチュッと優しく口付けると、
彼は片手で自分の口元を押さえて俯いた。
微かに見える真っ赤な顔。
照れてるヴァロン。
まれに見る彼の可愛い姿に愛おしさが込み上げる。
私が思わずヴァロンの頭を抱える様に抱き付くと、
彼は私の背中に腕を回して甘える様に頰を擦り寄せてきた。
「ふふっ…。くすぐったいよ、ヴァロン。」
猫の様なヴァロンの仕草に頰を緩ませていると、顔を上げた彼が優しい瞳で見つめてくる。
「……俺の全ても、お前にやる。
心も身体も、俺なしじゃいられない様にするから…。覚悟しとけ?」
「!……っ///。」
優しい中に秘めた鋭い眼差しに射抜かれて…。
私達は今夜、二人にとっての初夜を迎える。
……
………。