夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】

……
………。

頭が、ボーッと…する……。

強張っていた身体の力が抜けて、
脱力する私の中からヴァロンがゆっくりと指を抜くと優しく抱き締めてくれた。

自分の中で何が起こったのかよく分からなくて、ただただ荒い呼吸と震える身体を落ち着けるのに私は必死だった。

ヴァロンは汗で顔に貼りついた私の髪を指で払う様に、頰や額に優しく触れてくれる。


あ…。
ヴァロンの手、気持ち良い…。


「……。頭、撫でて……///?」

何だか甘えたくなって、
私はヴァロンにギュッと抱き付くと逞しい胸板に頰を擦り寄せた。


「…アカリ、大好きだよ。」

抱き締めて頭を撫でながらそう囁いてくれるヴァロンの声と、トクントクンッと脈打つ落ち着く鼓動が心地良くて…私は目を閉じた。

……

………。
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