夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
【小さな町/ギルバート自宅】

「ギルさん、おかえりなさい!」

帰宅すると、
妻のサヤさんが僕達の愛娘アカリを抱いて玄関で迎えてくれる。

サヤさんはリディアさんと同じ歳で、
僕より6つ上の姉さん女房。
出会いは僕が16歳の時に一人で観に行ったミュージカルの劇場だった。
チケット売り場で元気に働く彼女に、
僕は一目惚れ。
何度か劇場に足を運ぶうちに仲良くなって、
18歳の時に一緒に暮らし始めた。

そして20歳の時、
夢の配達人で銀バッジに昇格して結婚。
翌年に娘も産まれて、
その娘アカリも先日1歳になった。
僕は今、最高に幸せだ。

本当は引っ越したいんだけど、
夢の配達人の隠れ家のある港街は全体的に物価が高くて…。
まだ同棲した当初のこの家から出られないでいる。
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