夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】

……。

俺はチビだった。
身長も体重も平均以下。

同じ年のマスターの息子のシュウ。
リディアはいつもそいつと俺を見比べて溜め息をつく。
思うように成長しない俺。
13歳位まで、
シュウは俺よりも常に5センチ以上身長が高くて、身体能力も高かった。

おかげでリディアには身体にいい物や、
身長を伸ばす為に色んな物を食わされた。
あれもこれも、って…。
そんな生活が続く内に、
元々は食が細かった俺も気付いたら…。
好き嫌いのないチビの大食い。
食欲だけは夢の配達人1位になっていた。


「もう!この子育てるの食費がかかるわ〜!」

と、ボヤきながらも。
リディアはいつも笑顔で俺が完食するのを見ていた。
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