夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
「はい、どうぞ。」
僕はコーヒーを淹れると、
椅子に座るリディアさんの前にある小さな机にカップを置いた。
すると…。
「ありがとう。」
彼女は素直にお礼を言い、
コーヒーを一口飲んでふ〜っと息を吐く。
その光景を僕は思わずじっと見つめた。
「?……なによ?」
「!……あ、いえ。
珍しいな、と思いまして。」
僕がいつも飲み物を出すと、
”なによ、酒じゃないの?”といわれるのが定番。
そのお決まりの様なやり取りがなくて、
僕は少し違和感を感じる。
「ああ、お酒?…止めたわよ。」
「!?っ……えッ?」
リディアさんの衝撃告白に、
最近の中で一番と言う位に僕は驚いた。